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ホンダ ヴェゼル1.5X レビュー - N-WGNが来ないので、今度はヴェゼルになりました。

 「空前絶後の」と声を張り上げていたのでサンシャイン池崎が記者会見しているのかと思ったら、空前絶後の愚策、アベノマスクの人だった。こんにちは、T_TBlankです。

  このままN-BOXで行くのかと思ったら、3週間ほどで今度はヴェゼルに変更になりました。N-BOXは中古車に出すことになったそうです。試乗車は、登録して一年以内に中古車販売になるようです。それで、ホンダの関係者でも、回し者でも、企業案件でもないけど、今回はヴェゼルのレビューになります。2月にレンタカーでフィットに二日間乗っているので、半年でホンダ車は5車種目です。ちなみに、N-WGNの納車はうまくいくとあと1か月後の見込みだそうです。

  ヴェゼルはコンパクトSUV(Sports Utility Vehicle)というジャンルの車です。正直、今回まで知らない車でした。というか、SUVというジャンルが日本に必要なのかと疑問に思っています(趣味の話だからどうこう言うことでもないけど)。カンガルーもいないのに、無駄なカンガルーバーをつけていたので、T_TBlankには、SUVは完全にネタ車扱いでした。だから、軽自動車にも“なんちゃって”SUVがあったけど、やはり選択しませんでした。

  ヴェゼルってどんな車かと思っていたら、向かいの家の車がヴェゼルのハイブリッドでした。ほぼ毎日見かけているはずなのに、まったく記憶にないことが外観の印象を物語っています。

 

ホンダ ヴェゼル 1.5X

ホンダ ヴェゼル 1.5X

 代車に来たのは、スーパーナチュラルグレーのX・ホンダセンシングです。1.5Lのガソリンエンジン搭載です。一応、ダッシュボードに入っている車検書で確認してみました。

 

ホンダ ヴェゼル 1.5X - サイド

ホンダ ヴェゼル 1.5X - サイド

 クーペとSUVが融合したということで、ぱっと見たところ3ドアに見えるけど、後ろのドアの上部にドアノブがあります。昔の5ドアハッチバック車の後部をシュリンクさせたような形ですが、デザイナーのこだわりが感じられる後ろドアになっています。前から見るとパッとしないけど、横から見た感じはいいですね。

 

ホンダ ヴェゼル 1.5X - 前席

 さすがに軽自動車に比べると一回り大きくて横幅があるので、ぶつかっても丈夫そうです(笑)。座るとシートはきちんと体をホールドするタイプなので、長距離運転でも問題ないです。実際にほぼ同じ釣り場にN-BOXで行ったときよりも楽でした。でも、内装は布張りだからか、少し安っぽい印象を受けてしまいます。まあ、グレードを代えれば革張りもあるので、この辺りは予算と相談でしょうか。

 足回りは少し硬めなので段差の衝撃をよく拾います。この硬さは、走りを重視したセッティングになっているのでしょう。カーブに入るときに少しスピードが出ているかなと思っても、しっかりと安定してコーナーを抜けていきます。足回りの設定は好き嫌いの範囲だけど、軽自動車に比べればすべてがワンランク上になっているのに、乗り心地に影響するほどの硬さは少し意外でした。

 また、静粛性は、軽自動車に比べれば格段に静かです。まだ雨が降っていないので、梅雨に時期に走ったらどんな感じはわかりそうです。これまで乗った乗用車と比べても、悪くはないと思います。

  試乗車なのでカーナビも一番いいものがついています。ビルトインタイプだからすっきりしていますね。カーエアコンがタッチパネル式なので少し戸惑う人がいるかもしれないけど、まあこれは慣れです。走りながら視線を動かさないで指の感覚で操作したい人には嫌な感じなのだろうと思います。

 

ホンダ ヴェゼル 1.5X - 電子制御パーキング

 今回、車が変更になってよかったのは、N-WGNと同じで電子制御パーキングブレーキが付いていたことでした。N-WGNと仕組み(使用部品)は違うけど、これで電子パーキングやブレーキホールドの使い方の練習ができます。駐車時の電子パーキングや停車時のブレーキホールドの使い方は、これまでの車とは違うので、ここは慣れが必要なところです。

 電子制御パーキングやブレーキホールドは、一度セットすると手動で解除する必要なく、アクセルを踏むだけで解除できるので、1ステップ余分な動作が必要ないので、運転が楽になります。ただ、これに慣れてしまうと違う車に乗った時に勘違いしそうだけど、これが標準になっていくだろうから、大丈夫でしょう(笑)。

  N-WGNと違って、Pスイッチの位置がシフトノブの下にあります。これは、とてもいいポジションですね。でもエンジンのスイッチが左にあり、ECOボタンが右でした。これは、発進も停止も左手だけでできるという配置なのでしょう。多くの車は右にエンジンボタンがあるので少し変な感じです。かつては、イグニッションキーが右にあったので、その流れでエンジンの始動/停止ボタンは右という配置が標準だと思います。N-BOXも右だったので、ホンダの車はなんだかスイッチの位置をまだ試行錯誤しているような印象です。これは、電子制御パーキングによって、配置の自由度が大きくなってしまったせいなのかもしれません。

ホンダ ヴェゼル 1.5X - 後部座席

 後ろの室内空間も広いですね。リアシートに座っても足の前に余裕があります。助手席は一番後ろに下げても、これくらいの空間はあります。内装はあまり高級なイメージではないので、これはグレードが違えば印象はまた変わりそうです。また、軽自動車と違って全長が長いので、後ろのトランクにも十分な容量があります。

  こういうスタイリングの車は後方視界があまりよくないけど、リアウインドウを大きくすることで視界を良好にしています。まあ、バックでの駐車時にはモニターやセンサーがあるので、車線変更時に使うぐらいだけど、セダンとは違うところでしょう。

ホンダ ヴェゼル 1.5X - ラゲッジスペース

ホンダ ヴェゼル 1.5X - ラゲッジスペース

 SUVなので、ラゲッジスペースも十分に広さがあるし、後部座席も倒して使えます。この辺りは、セダンではなければ今の車のスタンダードですね。キャンプをしなくても、このラゲッジスペースの大きさは日常生活でも魅力的です。

  N-WGNに80万円ぐらい足せば、この車が買えます。SUVという言葉に憧れがある人にはいい車だと思います。ただ、N-WGNを購入するT_TBlankの意見はあまり参考にならないかもしれないけど、これだったらフィットで十分じゃないかと思います。フィットのおとなしい外観が嫌な人は、こちらを選びそうですね。想定しているユーザーは、家族連れよりも、20代の独身やDINKS向きの車でしょうか。SUVに乗ってキャンプに行く車に憧れがある人には、しっかりと荷物が積めて、重厚さがあるスタリングは受けると思います。

 車の売り方も「この車が乗りたいという選び方より、こんなライフスタイルだからこの車というソリューション型の提案」が多くなってますね。

  2021年には、新型フィットに続いてフルモデルチェンジになるそうです。外観はそんなに大きく変わらなくても、進化したホンダセンシングが搭載されるでしょう。ACCが全車速追従機能付き対応になるだろうと思われるフルモデルチェンジを待って買うか、それはいらないから型落ちを安く買うかとなるけど、外観重視の人ならモデルチェンジ前に安く買ってもよさそうですね。

  さすがに軽自動車のN-BOXに比べれば断然に違うので、少し長めのレビューにしてみました。