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釣行第18弾 - 招かざる客との死闘を制す

 潮の関係からいつもより1時間早く出発です。まだ暗い中、すれ違うのは新聞配達の人のみ。いつもの早朝の老人の散歩には出会わないので、まだ街は眠ったままでした。

 

 今回は、アクセスの良さや堤防の足場が広いことから、人気の堤防にしました。もともと人が多いということで避けていたけど、まだ暗いうちなら人はいないだろうと考えて選びました。釣具屋にもキスが釣れているという情報があったので、キスを狙いながらの初のポイントになります。

 

 まだ暗いうちに到着したけど、北側の堤防の先にはおじさんが一人います。聞いてみると、太刀魚を狙っているそうです。こちらには電線があるので、先端でないと投げ釣りができないので、もう一つの内側に入った東側の堤防で釣りを始めます。

 

夜明け前の早瀬大橋

夜明け前の早瀬大橋

 ここは、オレンジ色の常夜灯があるので、LEDライトがなくても大丈夫です。夜+常夜灯=メバル、アジングのはずだけど、ジグ単にはまったく当たりがありません。内よりの堤防なので潮通しがあまりよくないという話は聞くけど、どうなのでしょう。明け方までここで竿を出したけど、ときおり海面を魚が跳ねる音は聞こえるのに、エサ釣り、ジグ単ともまったく無反応でした。

 

 せっかく早起きしたのに、ここを選んだのは失敗だったかもしれないと思っていたら、運よく北の堤防の先端にいたおじいさんが帰っていました。先端が空いたので、急いで移動して場所を確保します。

 

 ここから電線を避けて、ホリデースピンは沖に向かって投げます。沖はときどき漁船が通るので注意が必要です。ルアーマチックは、電線に引っかからないように、外側に向けてサイドスローで投げます。ルアーロッドなのでスナップをきかせて投げれば、結構投げることができます。

 

最初に釣れたカサゴ

最初に釣れたカサゴ

  そして、最初に釣れた魚は、カサゴでした。上針に掛かっていて、下の針はなくなっていたので、フグでしょうか。スーパーで売っているサイズだったので、キープします。その次は、カサゴとニシキハゼです。

 

ニシキハゼとカサゴのセット

ニシキハゼとカサゴのセット

 こちらは、ちいさいのでリリースです。キスを狙っているはずなのに、カサゴということは、この外は岩礁帯ですね。さらに、根にもぐられしまうのか、根掛かりが多いです。 

 

招かざる客その1

 釣りをしていると釣り竿を持ったおじいさんがやってきて、ここでやってもいいですか聞かれます。まだ堤防の内側は探っていないけど、どう考えてもT_TBlankより残りの人生は少ないだろうから、投げサビキでの釣り方を確認して、いいですよと答えます。ホリデースピンで沖に向かって投げる場合は危ないので、声をかけて気をつけるようにしました。

 

 まあ、いいかと思っていたら、おじいさん仕掛けを投入するとタバコを吸い始めました。立っていたところが風下になるので、タバコを吸っている間は、風上に逃げます。コロナよりやっかいなタバコでした。今度は、タバコを吸うかどうかチェックしないと(笑)。どうもサビキ系の釣り人とは合わないですね。 

 

招かざる客その2

 もっとやっかいなものがやってきました。キイロスズメバチです。スズメバチは肉食系だから、釣り人が捨てたエサや魚を狙うために、この堤防にエサがあることを知っているようです。3匹でやってくると危険なので、一時退避。敵を観察してみると、リールの赤いスプール部に止まってみたり、エサの周辺にとまっています。

 

 後ろのおじいさんは、悠然と釣りをしていました。たしかに、巣が近いわけではないので、働きバチは攻撃しなければ刺すことはないのだけど、ポリ袋にはいった砂虫を狙って、袋の中に入ってくるので、誤って手で触ってしまいそうになります。

 

 これでは釣りにならないので、対策を考えます。一度に3匹を相手にするのは危険なので、各個撃破にします(よい子は真似をしないように)。複数で来た時は逃げて、一匹で止まっているときを狙います。ゆっくりと近寄って、濡れた透明のビニール袋を上から落とすと、ほぼ捕まえることができます。濡れているビニール袋は重さがあるので、少し離れたところから落としても、空気抵抗で揺らぐことなく安定して下に落ちます。そして、上から踏みつぶして、海に捨てます。海に浮かんだスズメバチをフグが見に来るけど、そのまま帰っていきました。さすがに、スズメバチは食べないか(笑)。

 

 ヒット&アウェイに徹して、単独でとまっている場合のみ捕まえることを繰り返すこと5回、ようやくスズメバチはいなくなりました。やれやれと、竿をあげると小鯛が掛かっていました。その小鯛の写真を撮っていると、また一匹飛んできました。

 

釣れた小鯛に止まるキイロスズメバチ

釣れた小鯛に止まるキイロスズメバチ

 「鯛はおいしいよね。そんなに欲しいのならあげるよ」と言いたいけど、巣まで持って帰れません。また、足元にとまったときに撃退しました。

 結局、6匹を撃退するために1時間以上も戦っていたことになります。後ろのおじいさんが帰っていった後をみると、一匹踏みつぶされていました。静かに対決をしていたようです。

 

 おじいさんが帰っていった後、違うおじいさんがやってきます。退院したばかりでコロナが怖いけどどうしても釣りがしたくなってやってきたそうです。また投げサビキ釣りなんだけど、そんな話を聞かされると、ここで釣ってもいいですかと聞かれれば、どうぞとしかいいようがありません。さすがに退院したばかりなら、タバコはやめているだろうと。でもね、堤防の先端で小便はやめてください。 

 

今日のダイソー メタルバイブレーション

 スズメバチがいなくなったので、ダイソーのメタルバイブ(7g)を投げてみました。下に岩礁が多いことカサゴが釣れることから、なにか根魚が来るかと思って投げてみたら、手ごたえがあります。おっと、また100均で釣れたと思ったら、小鯖でした。

 

ダイソーのメタルバイブで釣れた小鯖

ダイソーのメタルバイブで釣れた小鯖

 針だけでも、ひらひらさせれば釣れる小鯖だから、100円もかければ釣れるようです。メバリングロッドだから、小鯖でも気持ちいい引きになります。

 

 小鯖を釣りあげたら、おばあさんがやってきて、一夜干しにするとおいしいよと教えてくれます。でもサビキ釣りではなくルアーで釣り上げたので、驚いていました。こんな金属で魚が釣れるのかと不思議な様子だけど、金属の塊が空を飛ぶのだから、ダイソーのメタルジグでも何かが釣れます。おばあさんによると、今は夜に大きなアジがつれるそうです。アジ、このサイトではとても釣りにくい魚です。

 

 さらに、おばあさんの話は続きます。ここは、週末にはテントを張った家族連れでいっぱいになるほどの人気の堤防だそうです。それだと、平日じゃないと釣りなんてできないですね。島のいくつかの堤防で釣りをしたけど、ここまで釣り人が多いのは珍しいです。T_TBlank以外に、ウキサビキをしている人が3人、堤防の付け根の外側はエギングをしている二人組です。入れ替わり、立ち替わりと人が変われど、常時6人ぐらいはいます。さらに東の堤防でも、日傘をさして釣りをしている人がいます。これまでの堤防の中で、釣人密度は一番でした。

 

 最後の1時間は、目当てのキスが釣れないので、堤防の手前にある砂浜に移動しました。やっぱりホリデースピンをフルキャストしたくなりました。遠投用の竿でフルキャストして、うまく遠投できたときは気持ちいいですよね。そして、引き釣りもしてみました。

 

ようやく釣れた良型のキス

ようやく釣れた良型のキス

 すると、ようやくキスが釣れました。青虫だったので、久しぶりに良型サイズ(20㎝)でした。これくらいの大きさがあると、天ぷらも厚みがでます。でも、後が続かず。同じポイントに投げているつもりだけど、まだそこまで正確性はまだありません。

 

 また、引き釣りは、ちいさなメゴチが連続で掛かります。メゴチは一気にエサを吸い込むので小気味いい当たりに合わせるけど、すべてリリースサイズで残念でした。

 納竿

 いつもより1時間早く出発したけど、持ち帰りはいつものようにぱっとせず、小鯛、小鯖x2、カサゴ、キスでした。まだ暗いうちなら穴子とか期待したけど、あなごは夕方から夜のほうが釣れるみたいですね。それに、もともとポイントではないようです。

 

 持ち帰った魚は全部煮つけにしました。小鯖は、きちんと血合いを取ると、身離れがよくておいしいです。やはり冷凍していない釣りたての魚は身の柔らかさが違いますね。大きなタイなどは捌いた身を一晩寝かせたほうがおいしいけど、脂が多くない小さな魚はその日に調理して食べるのが一番いいと思います。

 

 堤防で釣っていた投げサビキの人も、鯖か小鯛で、あまりいい釣果はないようです。鯖が回遊してきていたので鈴なりで釣り上げていたけど、でも、鯖だからなぁ。そんなに人気になるようなポイントには見えないけど、砂浜もあって、堤防も足場が広いので、家族連れには使いやすいのかしれないですね。ただ、T_TBlankは、2回目はないと思います。

 

 そうそう、投げサビキをとても上手に遠投する女性がいました。スイングした時の反動を使ってウキをきれいに飛ばします。あんな投げ方をしている人は初めて見ました。投げサビキの下に長めのハリスをつけて、オキアミをつけたら違う魚が釣れそうに思うけど、どうでしょうか。ちょっとやってみたい釣りです。