晴れたら釣りへ、そして島飯

晴れたら釣りを、雨が降ったら仕事を、疲れたらカフェへ。

シマノ シエナC3000 - ゴリゴリ感解消のため錆びたベアリングを交換する

 あの日、あの時、あの場所で水没したシエナC3000のハンドルが、突然回らなくなりました。

 

 約2年前に魚にロッドごと引き込まれて水没した後に分解してメンテナンスしてみたけど、やはり甘かったようです。リールの中に海水があまり入ったような感じではなかったので、ピニオンギアまで外したけど、ベアリング周りの油を拭きとって、グリスを塗るだけにしていました。

 

シマノ シエナC3000

シマノ シエナC3000

 

 その後は、まったく問題なく使えていたのに、釣りに行く前に準備していたら、突然回らなくなりました。力を入れると、シャーシャーといいながらゴリゴリ感満載で回ります。

 

 どこが悪いのだろうと、分解しながら調べていきました。

 

シエナC3000 - スプールを外して、ローラクラッチをチェック

シエナC3000 - スプールを外して、ローラクラッチをチェック

 

 最初はローラークラッチの部分かと思ったけど、この状態でもゴリゴリ感が出てきます。

 

 さらに外すと、ピニオンギアについているボールベアリングから錆がでて、茶色になっていました。このベアリングに海水が入って、中のボールが錆びてしまったようです。ここの回りが悪くて、ゴリゴリ感にシャーシャー音がでていました。

 

シエナ C3000 -錆がでているボールベアリング

シエナ C3000 -錆がでているボールベアリング

 

 一度きれいに拭き取って、ベアリングにオイルを入れるとゴリゴリ感があるけど、とりあえず使うことはできます。潤滑油をいれれば一時的な対策にはなるけど、このまま使い続けてもオイルが乾いてしまうと再発するだろうから、ベアリングを交換することにします。

 

 このベアリングの規格を調べるのに、シエナの分解図を、シマノのサイトからダウンロードしました。

 

シマノ シエナ C3000 - 分解図の抜粋

シマノ シエナ C3000 - 分解図の抜粋



 今回交換するパーツは、赤く囲った28番のボールベアリング(7×14×5)です。シマノからの取り寄せだと715円になります。約3000円のリールの4分の1を占めるパーツの値段でした。

 

 でも、シマノから取り寄せるとなると手間と時間がかかるので、同じ規格のベアリングを探しました。内径が7㎜、外径が14㎜、幅が5㎜の規格のステンレス製のベアリングを探して、ミネベアのボール・ベアリング DDL-1470ZZにしました。約300円と半額以下でした。

 

錆がでているベアリングと購入したベアリング

錆がでているベアリング(左)と購入したベアリング

 Amazonだと中華製のもっと安いベアリングがあるけど、当たり外れがありそうなので、ここは信頼度の高いミネベアにしました。シマノから取り寄せれば検品済みのものが来ると思うけど、アマゾンからの発送ではなく、ショップからの発送なら検品したものを送ってくれるだろうとも考えました。

 

 新しいベアリングと交換すると、購入した時と同じようにとてもスムーズに回ります。やはりショップ経由なら、安心して注文できます。

 

シマノ シエナC3000 - 新しいベアリングと入れ替える。

シマノ シエナC3000 - 新しいベアリングと入れ替える。

 

 ローラクラッチ、ローター、スプールと組み立て直したら、最後にラインを巻いて終了です。

 

修理が終了したシエナ C3000

修理が終了したシエナ C3000

 

 ハンドル部分にもう二つベアリング(青く囲ったところ)があるけど、今のところこちらは大丈夫そうです。送料を考えて、一緒に交換してもよかったかなぁと思ったけど、まあワゴンリールだから問題がでてきたら対応でいいでしょう。

 

 ゴリゴリ感が出てくるのは、ローラークラッチではなく、このピニオンギアについているベアリングに問題があることを初めて知りました。いつもメインシャフトにオイルを注すぐらいで、ここまでメンテナンスはしていないです。

 

 オーバーホールをするということは、こういうパーツもメンテナンスしていくことなのでしょう。初心者には、まだまだ奥が深いリールでした。今回は、分解図が公開されていて助かりました。

 

 また、元気に回るようになったので、使い倒していきたいと思います。

 

◆カテゴリー