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初心者が1年使ってみたロッド シマノ ルアーマチックMB S96M-4 - コスパはいいけど、ガイドが錆びます。

 一年間、エサ釣りからメタルジグまで、色々なケースで使ってみたので、インプレです。

 

 当初は30g前後のメタルジグを使って、旅行先でヒラメなどを狙うために購入しました。一万円以下で買えるロッドは、ダイワやメジャークラフトなども同じような規格のロッドをだしているけど、ルアーマチックS86MLがコスパがよかったので、同じ系列にしました。

 

 

シマノ ルアーマチックMB S94M-4

シマノ ルアーマチックMB S94M-4

 

 写真を撮る都合上砂浜に置いているけど、実際には置かないほうがいいです。購入した当初は花崗岩が風化した砂浜で使っていたので砂はほとんど問題にならなかったけど、関東ローム層の砂はあまりにきめ細かいので、トラブルの元になります。

 

ルアーマチックMB S96M-4

ルアーマチックMB S96M-4

 

 ルアーマチックが4本のモバイルロッドに変更になったので、車のトランクに簡単に積み込めることになったもの購入した理由の一つです。4本になると最長で77.8㎝と80㎝以下になるので、軽自動車のトランクに横に積むことができます。

 

 車に4本で積む場合のロッドケースは、ダイソーの賞状入れケースを使っています。中にクッション材をいれておけば、特に問題はありません。

 

 逆に一人で乗っているときには2本にして、トランクから後部座席の下を通しておきます。他の2本継ぎのルアーマチックと合わせて置くことができるので、4本で収納するのは旅行や出張中ぐらいになっています。

 

 適合ルアーウエイトは8~45gとなっているけど、20~40gの重さを使うのが多いですね。40gのメタルジグをつけてもしっかりと曲がってくれるので、とても投げやすいです。

 

 ペンデュラムキャストはできないので、いつもオーバーヘッドキャストです。それでも、30gのジグなら70mは投げられます。オーバーヘッドキャストでも練習すればもっと投げられるようになると思います。普及価格帯での高性能ブランクスというだけのことはあります。

 

 いつも合わせるリールは、サハラ4000XGです。サーフでメタルジグを投げるのなら4000番がベストだと思います。一回転99㎝の巻取り量なので、ジグを速く動かす、速く回収するために、一回転での巻取り量は大きいほうが便利です。ロッドの重さとバランスを考えても、4000番がベストでしょう。

 

 最初はエサ釣りに使っていたので、キス、カワハギ、真鯛、カレイなどを堤防から釣っていました。その時は、10号のジェット天秤やL字型をつけていました。

 

 その後は、出張先でヒラメなどを狙っていました。そして、冬に引っ越したことで、念願のヒラメ、マゴチをサーフで釣り上げました。座布団級のヒラメではないけど、しっかりと引き上げることはできました。

 

初めて釣れたヒラメ

初めて釣れたヒラメ

 

 また、小さめのツバクロエイなら問題なく引き上げることができます。

 

エイも釣り上げOK

エイも釣り上げOK

 

 とてもコスパのいいモバイルロッドだけど、残念なところもあります。

 

残念な点1:リールシートが緩みやすいかも

リールシート 少し緩みやすいかも

リールシート 少し緩みやすいかも

 これは、ルアーマチック共通で使われている富士工業製のリールシートだけど、やはり安いロッド価格帯の部品なので、使っていると少し緩んできます。シビアな釣りをしているわけではないので、ときどきチェックすればいいでしょう。

 

残念な点2:ラインが絡まりやすい?

 エサ釣りの時はあまり気が付かなかったけど、ルアー釣りがメインになってから、第1ガイドと第2ガイドにPEラインが絡まりやすくなりました。

 

 メタルジグを回収して、フックについたゴミを取っていると、ラインがよくガイドに絡みます。絡むのは第1ガイドと第2ガイドが多く、トップガイドだけということは逆に少ないですね。これはガイドの問題よりPEラインのヨレのほうが理由かも。

 

 風の影響を受けやすいのだろうと思うので、ジグを掴むときに少しテンションをかけるようにしました。また、投げる前に必ず確認するように注意しています。

 

残念な点3:ガイドが錆びます。

 富士ガイドのOリングなのに、えっと思う人がいると思います。でも、事実です。釣行後は必ずその日に水洗いしています。それなのに1年もしないで、ガイドの付け根が錆びていました。結構、衝撃でした。

 

ガイドの付け根に錆がでている

ガイドの付け根に錆がでている

 製造時にロッドの接着部分に見えないほどのひびが入って、毛細管現象で潮がはいったのか、製造時に塩分が付いたのかわかりません。ここ以外にも#2のブランクスの一部ガイドにも少し錆びが入っていました。2か所あるということは、ひび割れから潮が入ったのでしょう。接着剤が褐色化した可能性もあるけど、色の付き方からその可能性は低いです。

 

 もっと使いこんでいる2本継ぎのルアーマチックS86MLとS76ULではこんなことは起きていません。モバイルロッドになったことで、おそらくガイドの接着剤の素材の変更、使用量が減ったのでしょう。4本継ぎになったことによる軽量化とコストダウンの影響だと思います。

 

 少しぐらい錆びても性能には影響ないだろうけど、普及価格帯のロッドとはいえ、これはとても残念です。自社生産らしいのに・・・。今のところ、これ以上悪くならないように、ガイドの付け根に防水効果を考えてウレタンコートを拭きつけました。

 

 残念なところもあるけど、ガイドの錆以外はとてもいいロッドだと思います。ルアー釣りを安く始めたい人にはコスパのいい手頃なモバイルロッドです。4本継ぎになったので、もしブランクスのどれかが折れても、取り寄せパーツの価格は安くなりました。

 

 モバイルロッドとなると同じような規格で機動性に優れた振出竿のFREEGAMEと悩むし、実売価格があまり変わらない黒いダイワのルアーニストモバイルのほうが見た目はよさそうと思うでしょう。まあ、しっかり悩んでください。どれを選んでも正解です(笑)。

 

 でも、お金がある人はこのロッドを選んではいけません。経済を回すために高いロッドを買いましょう。そのほうが、世の中のためになります。

 

 

 ルアーマチックMBが出たことで、2本継ぎのルアーマチックは生産終了したのかと思ったら、今年の2月に「23ルアーマチック」のシリーズが発売になっていました。

 

 ジグウエイトのMaxが50gになっています。それ以外のスペックはあまり変わらないけど、リングカラーやスレッドカラーがグリーンからブルーに変更になっています。仕舞寸法が150㎝弱と長めになるけど、こちらのほうが価格が少し安いので、4本でないと困る人は以外は、こちらがいいかも。

 

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