晴れたら釣りへ、そして島飯

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釣行第20弾 - 穴子リベンジもフグの来襲に屈する

 こんにちは、東京出張から帰ってきたT_TBlankです。帰ってきたら、市内でクラスターが発生していました。帰ってくるんじゃなかったかも(笑)。

 

 一週間空いたけど、大潮で明け方に上げ潮と好釣果が見込める潮まわりです。前日に雷雨で驚いたけど、夜半には天候は回復する予報だったので、釣りに出発しました。

 

西の空に沈む中秋の名月

西の空に沈む中秋の名月

 今回は、島ではなく本土側の漁港です。明るい中秋の名月が西に傾き、東には明けの明星が輝き、南天には冬の象徴のオリオン座が輝いています。すっかり秋になったので、夜は少し肌寒いくらいでした。

 

 地方に来ると、星空がとてもきれいですね。夜が明けたら、山には「万」の文字が。こんなところで、大文字焼きみたいなことをやっているとは知りませんでした。朝方散歩に来たおじいさんが教えてくれたけど、コロナで今年は中止だったみたいですね。

 

 今回は、まだ暗いうちに出発したので、穴子を狙ってみます。ルアーマチック86に前回と同じ仕掛けを用意して、エサは青虫です。今回は、エサのつけ方を少し変えました。青虫を折るように針に刺して、針先を隠しました。投げる先は、船道になっているところにチョイ投げです。Googleの航空写真でみると、堤防から船道のところが深くなっていることがわかるので、駆け上がりになっていそうなところに投げました。

 

 それから、ルアーマチック76は、砂虫をつけてチョイ投げで向かいの堤防との間に投げます。だから、船が出入りするときは巻き上げるように気をつけました。

 

 一方、ホリデースピンは、青虫をつけて遠投します。ただ、遠投してもあまり水深は深くないですね。投げた後、道糸があまり出ていきません。当たりがわかりやすいように、今回はL字型の遊動天秤にしました。

 

 最初に上がってきたのは、チョイ投げのルアーマチック76に掛かったキスでした。

 

夜釣りで釣れた良型のキス

夜釣りで釣れた良型のキス

 キスは昼行性と思っていたけど、夜でも捕食はするのですね。良型だったので、これから期待ができます。

 

 穴子リベンジ

  そして、ルアーマチック86に当たりがあります。あなごだと岩場にもぐってしまいそうなので、しっかりと合わせてみます。ずしっとした重さが竿にかかりました。そして、リールを巻きますが、とても重いです。ゆっくりとしゃくりながら巻いていきます。竿をしゃくると重くて竿がしなるけど、ときどきすっと軽くなります。体をくねらせて抵抗するので水の抵抗を受けて重いけど、時々鉛筆のように真っすぐ伸びたときは抵抗がなくなります。これは、アナゴ特有の引きでした。

 

夜釣りで釣れたアナゴ(60㎝)

夜釣りで釣れたアナゴ(60㎝)

 上がってきた穴子は60㎝でした。丸々と太って大きなアナゴです。でも、ちょっと大きすぎました。大きいと骨が硬くなるだけでなく、まな板からはみ出します(笑)。捌くのが大変でした。穴子は40㎝までが天ぷらに一番向いていますね。

 

 まあ、そんな贅沢を言ってはいけないので、吊るしたこの状態のまま絞めました。地面に置くとくねくねして仕掛けを絡めるので、先に絞めました。仕掛けは、くねくね対策をしているけど、無駄にくねくねされたくないので、頭の後ろをはさみを使って絞めます。締めた後に針を外したけど、しっかりかかり過ぎていたのか、がまかつのカレイ針13号が折れてしまいました。流線型なので形を意識して外さないといけなかったと思います。

 

 ちなみに、この穴子は、鰻のかば焼きのタレが残っていたので、かば焼きにして食べました。骨の存在感はしっかりあったので、やはり骨切りは必須でした。

 

 最初の1投でキス、穴子なので、出だしは上々です。これは時合いかと思ったけど、この後は、ぱたりと止まります。潮見表を見ると、このあとからが爆釣の予定だけど、あくまで予定でした。

 

 夜が明けてきて、針の交換やエサを刺すのが楽になってきます。常夜灯がありLEDライトを持っているとはいえ、やはり太陽の明るさのありがたさがわかります。電灯のなかった時代、夜明けを待ち望んだ気持ちがよくわかります。

 

 フグの猛攻

  しかし、期待した朝まづめは全く反応がなく、穴子以来まったく当たりがありません。それだけならまだしも、上げるたびに針がありません。2本仕掛けの両方とも針がないとは。さらに、フロロ3号のハリスを使っていた穴子の仕掛けもフグが掛かって、針を外す時に切れました。

 

穴子の仕掛けにも掛かってきたフグ

穴子の仕掛けにも掛かってきたフグ

 堤防の上にフグの死体(乾燥状態から昨夜のものか)が3つあったけど、やはりフグがとても釣れる場所のようです。でも、フグは鳥も食べないので、堤防に捨てないで海に捨てましょう。誤って踏みそうになるし、堤防が臭くなります。今日は前夜の雷雨で、コマセの臭さが少しは抜けていたけど。

 

 すっかり明るくなって、電車の走る音や学校のチャイムが鳴り始めます。もうすぐ満潮なので、潮位がかなり上がってきました。エサがなくなるどころか、針がどんどんなくなっていくため、用意した針をすべて使いつくしてしまいました。おかげで、堤防で針を結ぶはめになります。

 

 それでも、チョイ投げがフグばかりになるので、ルアーマチックで釣るのはやめて、ホリデースピンの遠投のみにします。満潮に近くなったら、クロダイ(チヌ)が海面を泳いで漁港内に入っていきます。牡蠣筏があるのでチヌがいるようです。そこで、メタルバイブを投げてみたけど、まったく反応はありませんでした。堤防の周りもあまり敷石がないので、根魚は期待できないようです。

 

 結局、明るくなってからリリースサイズの小鯛が一匹釣れただけでした。フグに針を取られるばかりなので、違う場所に移動しました。針を切られるということは、フグが針に掛かっているはずだけど、ほとんど当たりはわかりませんでした。やはり、道糸がナイロンでは、当たりが取りにくいでしょうか。 

釣り禁止の漁港を避けて、河口沿いの道へ

  次は、河口付近の護岸からの釣りになります。近くの漁港は釣り禁止なので、遠投なら釣りができるこちらにきました。投げ釣りでセイゴやフッコが混ざる場所だそうです。かつては、マハゼがよく釣れたけど、2年前の豪雨の影響か、最近は釣れなくなったという話です。

 

河口付近の沿道からの風景

河口付近の沿道からの風景

 道沿いに船が留めてあるので、その間から船道を狙います。ここは、遠投できないと釣りにはならないですね。ルアーマチック86では、すこし距離がたりないのか、小鯛やフグばかりでした。そのなかで、小鯛と思ったら、黒くてクロダイの子供でした。クロダイ、初げっと(笑)。まあ、小さいので即リリースです。

 

 そして、遠投していたホリデースピンに小鯛が掛かりました。こちらは、20㎝を超えてキープできるサイズだったので、お味噌汁の出汁用に持って帰ります。 

 

遠投で釣れた小鯛

遠投で釣れた小鯛

 そして、初めてマハゼが釣れました。ハゼはいろいろな種類を釣ってきたけど、マハゼは初めてです。重金属系の汚染が怖いマハゼだけど、奇形はみられないので、この付近は大丈夫のようです。話は違うけど、トイレより汚い東京湾奥のハゼはちょっと遠慮したいと思っています。

 

初めて釣れたマハゼ

初めて釣れたマハゼ

 

 これは天ぷらでしょうか。マハゼを釣ったら、歩いていたおじいちゃんが、「釣れたね~」と話しかけてきました。「10匹ぐらいつれたら、いいね」と言うけど、もう納竿の時間なので終了です。リールを左手で巻いていたら、おじいちゃんは昔は右手で巻いていたと懐かしそうに話してくれました。

納竿:

  時間が来たので、納竿です。今日は、いつもと違って砂虫のほうが余りました。移動後は、リリースサイズの小鯛やフグで、結局持ち帰れたのは、穴子、キス、小鯛、ハゼの4匹のみでした。まあ、今日は大きな穴子が一匹釣れたのでよかったですね。やはり、夜釣りにしないと穴子は難しいようです。できれば、35㎝前後の穴子がたくさん釣れるといいけど。

 

 それから、遠投できる竿がもう一つ、欲しくなりました。水深のある堤防じゃないと、チョイ投げは辛いですね。しかし、フグ対策を少し考えないと、針の消費が非常に早くなってしまいます。